どうも、ノイです。
最近、視聴したアニメの原作ラノベを読むことにハマっております。
現在は『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者』を読んでいるので、感想など書いてみようかなと。
アニメ視聴してからラノベを読んだ感想なので、アニメとの違いに触れていけたらなと思いまする。
まずはかるーくあらすじを書いておきますね。
あらすじ
日本で異世界へ通じる穴が発見される。
日本政府は異世界で『新聖エルダント帝国』と遭遇し、友好的な貿易を試みる。するとエルダント帝国が興味を示したのは、日本のアニメや漫画といった娯楽文化だった。
一方、オタクでニートな主人公・加納慎一は、親からニート生活の終わりを宣告され、就活を余儀なくされていた。
そんな中、オタクを活かせる仕事の求人に応募した慎一は、面接中に拉致され、異世界へと連れていかれる。実はこの面接は日本政府によって行われた、嘘の面接だった。
異世界で目覚めた慎一に与えられた仕事は、オタク文化をエルダント帝国に広めていくことだった。
ではここからアニメと違っていて、おもしろいなと感じたことを書いていきまーす。
慎一の両親
アニメでは語られていなかった慎一の両親の職業。
父親がラノベ作家で母親が元エロゲンガーと、なんというオタク一家(笑)
そりゃ慎一もオタクになるわなと納得しました。
原作小説では、アニメでは語られていない細かい設定を知ることができるのがおもしろいです。
ガリウスはキレない
慎一とガリウスが初対面した際、ガリウスはオタク文化に難色を示します。
「若輩者(慎一のこと)究められるような文化なんて大したことなさそう。触れてみたら有害な文化だったとかシャレにならん。」という風に。
それはもうごもっともな意見です。
それに対し慎一は「文化にここからが有害でここからが無害なんて線引きは存在しない。その判断を自分の責任でできるのが大人だ」と反論します。
で、アニメだとこの後、ガリウスがキレて慎一に切りかかるという行動に出るため、ガリウスってキレるとヤバイみたいな印象を受けますが、小説ではそんな行動は一切ないです。
というかそもそも、アニメ版では慎一の反論の中に「オタク文化を知りもしないで、有害だと決めつけるのは大馬鹿やろうのすることだ!」みたいなセリフが付けたされています。だからガリウスもキレるという。
アニメでは慎一とガリウスのやりとりがコメディ強めで演出され、小説では少しシリアスな感じに演出されているなと感じました。
こういったささいな違いがおもしろいところかなと。
ペトラルカがミュセルを罵倒するシーン
慎一の屋敷に訪れたペトラルカがミュセルを『卑しいハーフエルフ』と罵るシーンは、エルダントに根付く差別意識を表現するいいシーンですよね。
いや、ミュセルが怯えててかわいそうですけど、怯えている女の子もまたイイというか・・・
それはさておき、アニメでは慎一がペトラルカを宥めて、自由や平等や博愛といった考え方があるんだよと伝えて終わるわけですが、小説では少し展開が異なります。
具体的には、ペトラルカが罵倒しているところへガリウスが登場します。
もちろん二人の仲裁をするなんてことはなく、ガリウスもミュセルが罵られていることは当然だといい、さらには罵倒されるのも給料の内だとまで言い切ります。
この発言によって、身分が低いものを差別するのは当然だというエルダントの価値観を突きつけられ、慎一がキレる心情がより深く表現されています。
その後、慎一がペトラルカを宥め、自由、平等という考え方を教える展開はアニメと同じですが、小説ではその後もガリウスさんが活躍します。
『怒りに任せて陛下を責めるのではなく、陛下を言葉で鎮めるとは。エルダントの文化は徐々に衰退しているが、君なら我々の感じている閉塞感を打ち砕いてくれるかもしれない』
てきなセリフをガリウスさんがいいます。
ガリウスさんってこんなこと思っていたんですね。
ガリウスがエルダントの文化が衰退してきているなんて考えてるとは全く思いませんでした。
だから新しい風を吹き込んでくれる慎一に協力的になっていくんですねー。
ただのホモォな人だと思ってましたが、ガリウスさんも色々考えていることが分かるシーンでした。
まとめ
1巻の中でアニメとの違っていて印象に残ったシーンについて書いてみました。なんかガリウス推しみたいになっている気がしますが、私はミュセル萌えです!
原作小説は全体的にアニメよりもシリアスに書かれている気がします。
いや、もちろん慎一のオタクっぷりはおもしろく書かれていますし、パロネタもガンガン入ってますけどね。
小説がシリアスに書かれているというより、アニメの方がよりコメディになっているといった方が正しいかな?
小説では慎一の心情も細かに書かれているので、より物語にのめり込んでいけると思います。
アニメを見て話がおもしろいと思った方は、是非小説を読んでいただきたいと思います。
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