Stream Deckのキー入力がゲームで効かないときの対処法:管理者権限で起動する

ノイ

はじめに

Stream Deckは、ボタンひとつでショートカットを呼び出せるのが便利です。
ゲーム中にESCなどを押したい場面も意外と多く、キーボードが少し遠いときは、手元のボタンで押せるだけでも快適さが変わります。

ただ、私の環境では、Stream Deckからキー入力を送ってもゲーム側が反応しない ことがありました。
ゼンレスゾーンゼロや崩壊:スターレイルで確認した現象です。

そこで試したのが、Stream Deckアプリを管理者権限で起動する 方法です。
この記事では、その手順と、実際に使って感じたメリット・デメリットをまとめます。

結論:Stream Deckを管理者権限で起動すると、ゲームで認識されました

私の環境では、通常起動だとゲームで反応しなかったキー入力が、Stream Deckを管理者として起動すると認識されました。


あわせて、管理者起動による副次的なメリットや、ドラッグ&ドロップまわりの不便さについても後半で触れていきます。

手順:Stream Deckを管理者として実行

Stream Deckをいったん終了

まずはStream Deckアプリをいったん終了します。
タスクバー右下の通知領域(タスクトレイ)にある Stream Deckアイコン を右クリックし、メニューから [Stream Deckを終了] を選択してください。

※アイコンが見当たらない場合は、通知領域の 「︿(隠れているインジケーター)」 を開くと出てきます。

Stream Deckを管理者として実行

次に、Stream Deckを管理者権限で起動します。
デスクトップ上の 「Elgato Stream Deck」 のショートカットを右クリックし、表示されたメニューから [管理者として実行] を選択してください。

このあとUAC(ユーザーアカウント制御)の確認画面が出た場合は、[はい] を押して起動します。

デスクトップの「Elgato Stream Deck」ショートカットを右クリックし、コンテキストメニューから「管理者として実行」を選択している画面
ショートカットを右クリック → [管理者として実行] でStream Deckを管理者起動
実際にゲームで効くか試す

Stream Deckを管理者として起動できたら、実際にゲームを起動して、Stream Deckのボタンを押し、割り当てたキー(例:ESC)が反応するか確認してください。
私の環境では、通常起動では反応しなかったものが、管理者起動にすると認識されました。

補足:ボタンから起動したアプリも管理者として動くので、UAC確認が出にくくなります

ここまでが本題の「ゲームでキー入力が効かないときの対処」です。
もうひとつ、管理者起動にしたことで副次的に便利になった点があったので、補足しておきます。

Stream Deck本体を管理者権限で起動しておくと、Stream Deckのボタンから起動したアプリも管理者として実行されます
その結果、私の環境では ゼンレスゾーンゼロの起動時に出ていた「管理者権限の確認(UAC)」が出なくなり、起動がスムーズになりました。

ゼンレスゾーンゼロ起動時に表示されるHoYoPlayのユーザーアカウント制御(UAC)確認画面
通常起動では、ゼンレスゾーンゼロ起動時に 管理者権限の確認(UAC) が表示される

毎回「はい」を押す手間がなくなるだけですが、地味にストレスが減ります。ゲーム用途だと、なおさらありがたいポイントです。

※この挙動はアプリ側の設定や環境によって変わる場合があります。
また、管理者権限で起動する=そのアプリに強い権限を渡すことでもあるので、信頼できるアプリだけで使うのが無難です。

デメリット:管理者起動は不便も増えます

ここまで、Stream Deckを管理者権限で起動することで、ゲームでキー入力が認識されるようになったことや、ボタンから起動したアプリでUAC確認が出ないことを書きました。

ただし、管理者起動には分かりやすいデメリットもあります。
私が特に不便だと感じたのは、ドラッグ&ドロップが使いにくくなることです。

Stream Deckのボタン編集で、ドラッグ&ドロップ登録ができなくなることがあります

Stream Deckは、ショートカットファイルなどをドラッグ&ドロップするだけで、ボタンとして登録できるのが便利です。
普段のボタン編集でも使いやすく、直感的に設定できる部分だと思います。

しかし、Stream Deckを管理者として起動していると、このドラッグ&ドロップ登録ができなくなる場合があります。
私の環境では、通常起動では問題なく登録できるのに、管理者起動では同じ操作が通らず、不便に感じました。

今回は、その違いが分かるように動画を載せています。

  • 通常起動:ショートカットをドラッグ&ドロップして、ボタンに登録できる
  • 管理者起動:同じ操作をしても、ドラッグ&ドロップで登録できない

ゲームでキー入力を認識させるために管理者起動する価値はありますが、その代わりに普段の編集作業は少しやりづらくなると考えておくと分かりやすいです。

Stream Deckから起動したアプリ側でも不便が出ることがあります

もうひとつ知っておきたいのが、管理者起動したStream Deckから起動したアプリも、管理者権限で動作することです。

これは前の章で書いたように、アプリによってはUAC確認が出にくくなるというメリットがあります。
一方で、そのアプリ側でもドラッグ&ドロップが使えなくなるなど、別の不便が出ることがあります。

例えば、画像圧縮ソフトのように、素材をドラッグ&ドロップで入れる使い方をするアプリでは、管理者権限で起動すると普段どおりに操作できず、少し面倒に感じる場面があります。

つまり、管理者起動には次のようなトレードオフがあります。

  • メリット:ゲームでキー入力が認識されやすくなる、UAC確認が出にくくなる
  • デメリット:Stream Deckの編集や、起動したアプリ側でドラッグ&ドロップが使いづらくなることがある

運用:タスクスケジューラで管理者起動を自動化(好み)

このように、管理者起動には便利な点と不便な点の両方があります。
それでも私の場合は、ゲームでキー入力が通ることや、起動時の手間が減るメリットのほうが大きかったため、管理者起動を前提に使っています。

そのうえで、毎回右クリックして起動するのは面倒なので、タスクスケジューラで管理者起動を自動化しています。

タスクスケジューラを開いて「タスクの作成」を選ぶ

まずはWindowsの検索で 「タスクスケジューラ」 と入力して開きます。
開いたら、右側のメニューから [タスクの作成] を選択してください。

ここでは 「基本タスクの作成」ではなく「タスクの作成」 を使います。
管理者権限で起動するための細かい設定を入れたいので、通常の「タスクの作成」が必要です。

Windowsのタスクスケジューラ画面で、右側メニューの [タスクの作成] を選択している画面
タスクスケジューラを開き、右側の [タスクの作成] から新しいタスクを作成
[全般]タブで名前を付けて「最上位の特権で実行する」にチェック

次に、作成するタスクの基本設定を行います。
名前は分かりやすいように、「Stream Deck 管理者起動」 などにしておくと管理しやすいです。

そのうえで、[最上位の特権で実行する] にチェックを入れます。
この設定を入れることで、Stream Deckを管理者権限で起動できるようになります。

私は 「ユーザーがログオンしているときのみ実行する」 のまま使っています。

タスクの作成画面の[全般]タブで、名前を 「Stream Deck 管理者起動」 に設定し、[最上位の特権で実行する] を有効にしている画面
[全般]タブでタスク名を設定し、[最上位の特権で実行する] にチェックを入れる
[トリガー]タブで「ログオン時」に実行する設定にする

次に、いつ自動起動するかを設定します。
[トリガー]タブで [新規] を押し、ログオン時 に実行する設定を作成します。

私の環境では、Windowsにサインインしたタイミングで自動起動してほしかったため、この設定にしています。
これで、毎回手動で起動し直す手間を減らせます。

タスクの作成画面の[トリガー]設定で、タスクの開始を [ログオン時] にしている画面
[トリガー]タブで [ログオン時] に実行する設定を作成
[操作]タブでStreamDeck.exeを指定する

次に、実際に何を起動するかを設定します。
[操作]タブで [新規] を押し、操作を 「プログラムの開始」 にします。

そのうえで、起動するプログラムとして StreamDeck.exe を指定します。
参照でプログラムを指定するか、直接入力してください。


私の環境では、次のファイルを指定しています。
インストール先が異なる場合は、自分の環境に合わせて指定してください。

"C:\Program Files\Elgato\StreamDeck\StreamDeck.exe"
タスクの作成画面の[操作]タブで、操作を [プログラムの開始] に設定し、StreamDeck.exe のパスを指定している画面
[操作]タブで 「プログラムの開始」 を選び、StreamDeck.exe を起動対象に指定する
設定を保存する

ここまで設定できたら、[OK] を押してタスクを保存します。
これで、ログオン時にStream Deckを管理者権限で起動する設定は完了です。

Stream Deck側の自動起動はオフにしておく

次に、Stream Deck側の自動起動はオフ にしておきます。

タスクスケジューラで管理者起動を自動化する場合、アプリ側の自動起動も有効のままだと、ログオン時に起動経路が2つになって挙動が分かりにくくなる可能性があります。
自動起動の経路を1つに絞っておくと、トラブル時の切り分けもしやすくなります。

Stream Deckの環境設定画面で、[ログイン時に自動的に開く] のチェックを外して通常の自動起動を無効にしている画面
タスクスケジューラで自動起動する場合は、Stream Deck側の [ログイン時に自動的に開く] をオフにしておく
再ログオンして動作確認する

最後に、いったんサインアウトするか再起動して、Stream Deckが管理者権限で自動起動するか を確認します。

うまく動かない場合は、次の点を見直すと分かりやすいです。

  • [最上位の特権で実行する] にチェックが入っているか
  • トリガーが ログオン時 になっているか
  • StreamDeck.exe のパスが正しいか
  • Stream Deck側の通常の自動起動がオフになっているか

注意:ゲーム規約・アンチチート

ここまで、Stream Deckを管理者権限で起動して、ゲームにキー入力を送る方法を書いてきました。 ただし最後に一点、気をつけたいことがあります。

ESCのような単発のキー送信であれば、通常は問題になりにくいと思いますが、念のため各ゲームの規約は確認しておくのが無難です。

同じキーの連打や複数キーの組み合わせを自動で送り続けるような、マクロに近い使い方は規約に抵触する可能性があるので注意してください。

まとめ

今回のように、Stream Deckのキー入力がゲームで反応しない場合は、Stream Deckアプリを管理者権限で起動すると改善することがあります。
私の環境では、通常起動では反応しなかったキー入力が、管理者起動にすると認識されました。

一方で、管理者起動にはデメリットもあります。
Stream Deckの編集時や、ボタンから起動したアプリ側でドラッグ&ドロップが使いにくくなることがあり、普段の操作性は少し下がります。

それでもゲーム用途のメリットが大きいと感じるなら、タスクスケジューラで管理者起動を自動化する運用も選択肢になります。

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